忍者ブログ

memeoid 〜DANCE OF DEATH造型日記〜 フィギュア、特殊造型、特殊メイク、仮面、アクセサリーその他造型全般に関する製作記録。※画像・記事の無断使用及び転載禁止。

RSS TWITTER RssTwitter

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ハンドメイド系クリエイターは「浅草橋ビジネスホテル」に泊まるべし

もう秋田県に帰ってきているんですがまだ先日の上京の際のネタを引っ張ります。 この間の三連休にOzzFest Japan 2015参戦のため上京したのですが、もともと三連休で旅行者が多いところにデザフェスともバッチリ日程がかぶっていたため安いホテルがどこも満杯で、最終的に楽天トラベルで適当に見つけたホテルに宿泊しました。ところがこれが予想外に良い感じのところ!どこが良い感じなのか?はっきり言ってホテルの部屋や設備のことではありません。むしろそれらは他のホテルと比べて見劣りします。しかしそれを差し引いても立地があまりにも素晴らしく、特にハンドメイド系クリエイターにとっては天国とも言える環境でした。その名も「浅草橋ビジネスホテル 」そのまんま過ぎるだろ!


ド直球過ぎる名前


同じ建物の1階に中華レストランが入ってます。


フロア内はこんな感じ。築年数はかなり経ってるっぽいですがリフォームされて綺麗になってます。

シングルの部屋は以下のとおり↓



あまりの狭さにどうやっても部屋全体の写真を撮ることができません。対角線を取ろうとしてこれだもの。部屋のほとんどをベッドが占めています。


あと側にノートPCを置くスペースも危ういくらいの小さい机が置かれています。ちょっと昔のデスクトップPCのモニターみたいなやつはテレビ。


テレビの下には小型冷蔵庫。妙に出っ張っているのは冷蔵庫の幅×奥行き分でした。


机の右側にはエアコン…ってこれ何時の時代のコントロールパネルだよ!これから推測するに相当古いホテルなのでは…ちなみにこのエアコンのガワも机も木製で一面グレイのペンキで塗り直されていました。

部屋が狭けりゃユニットバスはもっと狭い!


これ以上省スペースが無理なくらい詰め込んでる感のあるユニットバス。一応トイレはウォシュレット付きです。


風呂の形が長方形ではなく台形。深さは結構あるんですけどね。

…とまあ部屋は他のビジネスホテルやシティホテルと比べるとかなり狭いです。そのうえ壁も薄いらしく両隣の部屋の物音や声がほぼ丸聞こえ。いびきもバッチリ聞こえます。デカい音の屁をこいたら確実に隣の宿泊客に聞かれてしまうでしょう。


クローゼットはありませんが服をかけるちょっとしたスペースは入口横にあります。大きめのトランク等もここに押し込んでおくといいかも。

アメニティはボディソープ、リンスインシャンプー、歯ブラシ、ブラシ、カミソリ、大小タオル、バスマット、浴衣と一通り揃っています。


あれ?ブラシはどこだろう?と一瞬迷ったのですが、机脇に置かれていたドライヤーの上に乗っかってました。


インターネットは有線LANでケーブルはテレビの裏にあります。ノートPC持参の方はコネクタをお忘れなく。

宿泊費はプランや部屋の種類によりますが、私はシングルの部屋に2泊で税込み13,200円でした。ということは1泊あたり6600円。価格的にも部屋の面積的にも「カプセルホテル以上ビジネスホテル未満」といったところです。ちなみに300円で朝食もあり(要事前予約)。今回私は朝食なしプランで予約したので食べませんでしたが、300円くらいなら後から申し込んでも良かったかもしれません。

で、このホテルの何が凄いかって前述のとおり「立地」です。まず浅草橋駅の西口から徒歩でわずか1~2分!さらに浅草橋と言えばアクセサリー材料の問屋街で、このホテルはまさにそんな街のど真ん中に建っているわけです。


だからホテルの隣がもう問屋。なにこの天国。

こんな調子でホテルから徒歩10分圏内にどえらい数のアクセサリー材料の問屋やレザークラフトの問屋、その他資材系の問屋が軒を連ねています。買い出し・仕入れし放題です。イベントの直前にここに泊まって材料を買い出しして部屋で作品を作ることもやろうと思えばできます。今回ここに泊まって初めて知ったんですが、最近の問屋は祝日でも店を開いてるんですよね。以前なら土日祝日が定休日なのが当たり前で、問屋と言えば平日のみ営業が常識でした。土曜日に営業しているところがあったら良心的なくらいで。でも今は浅草橋にも外国人観光客がたくさん訪れるようになっていてアクセサリー材料をまとめ買いしていました。おそらくインバウンドに気付いた問屋が祝日にも店を開くようになったのでしょう。ハンドメイド系クリエイターにとっては棚ぼた的にありがたいことです。この環境を考えたら部屋が狭いなんて些細なこと。むしろこの環境内に1泊6000円台で泊まれるなんてお得だと感じます。

ということでハンドメイド、特にアクセサリーを製作している地方クリエイターにオススメしたいホテルでした。もちろん浅草橋には他にもいろいろホテルがありますが、おそらくここが一番駅から近いと思います。

拍手[0回]

PR

スチームパンク東方研究所 vol.1

スチームパンク東方研究所 未来懐古的造形世界
スチームパンク東方研究所 未来懐古的造形世界

日本でもすっかり定着した感のあるSFジャンル「スチームパンク」。私も手を出したいと思いとりあえずムック本「スチームパンク東方研究所」の一番最初に刊行された巻(↑に貼ってあるやる)をチェックしてみました。

本書はスチームパンクな作品を製作している様々なクリエイターの作品を紹介した本で、その写真を見ているだけでも非常に面白いのですが、親切なことに「作品製作の手順」及びそれに必要な「道具・材料」まで事細かに紹介されています。金属加工、塗装、木工、彫刻、果ては動物の骨の取り出し方まで。巻頭のカラーページでまず作品を紹介し、巻末で作り方の”種明かし”をするような構成で、スチームパンクな作風を愛好するか否かに関わらずハンドメイド系のクリエイターは読んで絶対に損することはありません。


何が凄いって、最初に紹介されているのが真鍮板のエッチング(型抜き)ですから。これ、私だったら「金属用糸ノコで地道に切り出して手で磨くか…」と考えてしまうんですが、本書では薬品を使って真鍮板の下書き線を溶かして必用な部分だけを取り出す手法を紹介しています。確かにそっちの方が早いし楽です。

ただ一点疑問に思ったのは…


「土台の上にエポキシパテを荒く盛り、羊の頭蓋骨を彫刻していきます。」

これ、スチームパンクなペンダントヘッドを作る方法を解説している記事なのですが、手作りに挑戦しようとしている人が「羊の頭蓋骨」を彫刻することがまず難しいですよね?スチームパンク云々以前に。一番最初の工程が「彫刻」って…


「ベースになる顔をスカルピー(樹脂粘土)で彫刻します。」

これも難しいでしょう。スカルピー自体は楽天やAmazonの通販で余裕で買えますが、まずは彫刻技術を磨かなければ何も始まらないw

ちなみに彫刻作業が必用な作品を製作しているのは特殊メイク・特殊造型アーティストの方々なので、素材やモチーフがバラバラなパーツを統一感あるデザインにレイアウトするセンスは無論のこと、敢えて経年変化を感じさせる渋い塗装や、核となるモチーフの彫刻も素晴らしく、一朝一夕に真似できる感じの作品ではありません。既存のパーツを組み合わせるセンスだけでもダメだし、彫刻だけ上手くてもダメ、「スチームパンク」とはとにかくセンスが問われるジャンルであることが分かります。それでも見れば見るほど挑戦したくなるんですけどね。

スチームパンク東方研究所5 架空未来的絵画・造形・装飾品の世界
スチームパンク東方研究所5 架空未来的絵画・造形・装飾品の世界

スチームパンク東方研究所 革と真鍮の道具・機械・装身具
スチームパンク東方研究所  革と真鍮の道具・機械・装身具

スチームパンク東方研究所 ゴーグル・ガスマスク・アビエイタースタイル
スチームパンク東方研究所  ゴーグル・ガスマスク・アビエイタースタイル

スチームパンク・アクセサリー メカ・ガジェットで作るレトロフューチャー・スタイル
スチームパンク・アクセサリー メカ・ガジェットで作るレトロフューチャー・スタイル

拍手[0回]

黒いサンタクロース

東京・西荻窪の「ニヒル牛2」にて最後の企画展「クリスマス展」が始まっています。なぜ最後かというと、建物の老朽化で取り壊しが決定したからです。私の作品は「ブラックサンタの小屋」にあるはずです。イベントの詳細は「お知らせ」カテゴリの過去記事をご覧下さい。

ということで、作品製作のネタ探しも兼ねて「ブラックサンタ」(黒いサンタクロース)について調べてみました。

この「ブラックサンタ」とは、ドイツの伝統的な風習におけるサンタクロース(またはそのモデルとなった聖ニコラウス)の同伴者で、良い子にプレゼントをあげるサンタクロースに対し、悪い子をビビらせたりお仕置きをしたりする「戒め」を与える存在です。ドイツ語の名称は「クネヒト・ループレヒト(Knecht Ruprecht)」といいます。


Knecht Ruprechtで画像検索してみた結果

外見は…

・長い髭を生やしている
・毛皮か藁で身を覆っている
・長い棒や灰の袋を持っている
・服には鈴が付いている

といったもので、各家庭を「悪い子はいないか」と聞いてまわり、良い子に対してはリンゴや木の実、ジンジャーブレッドなどのご褒美を与え、悪い子供には石炭の塊や炭、棒、石を与えます。さらに悪い子供は棒や灰の袋で叩いたり、枕元に動物の臓物をぶち撒けたり、最悪の場合袋につめて山に連れ去ります。…で、ふと思いました。

これってなまはげじゃね?

動物の臓物ぶちまけるなんてスターリンにかぶれたアグレッシヴななまはげだろ。

実は欧州及び世界各国にはこのクネヒト・ループレヒトのように各家々を回って「戒め」を与える存在が今でも多く残っています。これについて私はNaverまとめに逐一まとめているのですが…

【豪雪地帯】世界のなまはげ大図鑑【マレビト信仰】

どの国の奴もだいたいなまはげと同じです。毛皮とか藁とかを身に着けているのはおそらく寒いからでしょうね。各民族の年末年始のイベントだから。考えてみれば、ケルト人の年末年始の祭りがキリスト教に取り込まれてハロウィンとなり、ゲルマン人の年末年始の祭りもまたキリスト教に取り込まれてクリスマスになったわけで、今でもその名残が残っていても不思議ではありません。だいたモミの木のクリスマスツリーやリースを飾る風習も、モミが常緑であったことから「長寿・繁栄」を願うものとしてゲルマン人が年末年始に飾ったのに由来します。ってことは日本の門松とまるっきり同じですね。現代に於けるクリスマスツリーとリースの形式がドイツ発祥なのも、冬のドイツの観光名所がクリスマスマーケットなのも、クリスマスの原型が彼らの祖先であるゲルマン人の年末年始の祭りだったことを振り返れば納得です。

来訪神(マレビト)が年が代わるタイミングに各家々にやってきて戒めを与える「マレビト信仰」は、一神教が世界を覆う以前には全世界共通だったのかもしれません。それが一神教、特にキリスト教の普及により異端として抹消されたり、悪魔にされたり、またはキリスト教のイベントとして取り込まれて現在に至っているという。日本はキリスト教の普及がイマイチなところに「面白けりゃとりあえず何でもアリ」という節操の無さとアレンジ精神が相まって、奇跡的に日本古来の伝統的なマレビト信仰とキリスト教のイベントと化したマレビト信仰の双方が混在する国になってしまったのでしょう。そうなるとなまはげは新暦と旧暦の正月の他にハロウィンとクリスマスにも便乗営業できるポテンシャルを秘めていると言えますが、実際にそれをやったら男鹿市観光協会となまはげの中の人が過労死するからやっぱり今のままがちょうど良いのかもしれません。

超神ネイガー:ヒーローズ
超神ネイガー:ヒーローズ

超神ネイガーの米
超神ネイガーの米

ちなみに超神ネイガーの本拠地は男鹿市ではなく秋田県にかほ市です。

拍手[0回]

12月6日(日)に東京ビッグサイトにて開催される「marche」に出展します

もうイベントまで1ヶ月切ってる!

表題のとおり、12月6日(日)に東京ビッグサイトにて開催されるハンドメイド系大型即売会「marche」に出展します。marche Sendaiではありません、東京で開催される本家の方です。改めて今年のスケジュールを振り返ったらたった3回しかイベントに出展してなかったので、それではあまりにも寂しいと思い急遽申し込んでしまいました。ちょうどニヒル牛2のクリスマス展の作品引き上げもあるし。


アピールカットはこんなのです。



東京のハンドメイド系イベントはそりゃあもうどえらい好景気で、当日は一般入場待ちの大行列ができるほど。以前はそんなに大混雑になるのはデザフェスくらいでしたが、今は他社のイベントも大盛況です。尤もmarcheはデザフェスのように抽選制になったり申し込み締め切り前にいっぱいになってキャンセル待ちしなければならないなんてことにはなってないので焦らずに済みますが。

あと一ヶ月でどれくらい新作を用意できるか分かりませんが、とりあえず久々に東京のイベントに出てみようと思います。あと同日同会場でドール系即売会「I・Doll」も開催予定なのでドール用仮面をまた量産して持っていくかもしれません。ブースNo.が分かり次第また正式に告知します。

イベント概要は公式サイトをご覧下さい。
http://www.enjoy-marche.jp/19/

拍手[0回]

Mie Oon Lordi

北欧は何でも物価が高いと思い込みがちですが、フィンランドに関しては本、CD、食料、日用品は日本よりも安かったです。家電や車、外食、贅沢品は高かったですけどね。軽減税率があるからでしょうか?どれくらい本が安かったかというと、怪物メタルバンド「Lordi(ローディ)」の歴史をまとめた豪華本「Mie Oon Lordi」の価格がわずか7.9ユーロでしたから。現在のレートで換算しても約1071円!円高の2009年当時は1000円未満で買えました。お得過ぎる!!







Lordiは1996年にリーダーのMr.ローディにより結成されたメタルバンドで、メンバーそれぞれの怪物のコスチュームと叙情的な旋律の楽曲で知られています。2006年ユーロビジョン・ソング・コンテストに出場しフィンランドのアーティストとして初優勝を飾り、それをきっかけに欧州を越えて世界的に知られるようになり、来日公演も過去3回行なっています。詳細はググッてWikipediaあたりをご覧頂ければと思うのですが、最も特徴的なのは衣装、マスク、特殊メイク、小道具の制作及びCDジャケットやグッズのデザインまで全てMr.Lordi自身が手がけていること。まさに北欧のDIY精神炸裂です。
この「Mie Oon Lordi」は、メンバーの幼少時代からLordi以前の音楽活動、Lordi結成(または加入)に至るまでの経緯、結成後からメジャーデビューまでの軌跡、さらにメジャーデビューからユーロビジョン優勝までの軌跡と、Lordiの2006年までの歴史を全て網羅した公式本です。ハードカバーで全ページフルカラーの豪華本が1000円前後で買えるなんてフィンランドはつくづく良い国です。



ただ残念なことに本書は全てフィンランド語で書かれているのでテキスト部分が全く読めません。尤も膨大な数の資料写真も収録されているのでそれだけでも十分見応えがあります。和芬辞典でも買って調べながら読むべきか。









見ての通りMr.Lordiのデザイン画や造型風景の写真も多数掲載されているのですが、これら見ていると胸を締め付けられるような、胃が痛くなるような何とも形容しがたい感覚に陥ります。おこがましいようですが「他人事ではない」という気分になるのです。ぶっちゃけ、ファンの贔屓目で見ても初期のLordiはムチャクチャダサくて垢抜けないしMr.Lordiのデザイン画も彫刻もとても上手いとは言えません。でも見ていると「自分も学生時代はこんなんだったんじゃないか?高校時代ホビージャパンに掲載されていた竹谷さんや韮沢さんの作品を穴の開くほど見て勉強してたよな…」とつい我が身を振り返ってしまいます。



一番衝撃的だったのは、初期のAmen(アメン)さん(Gu)の衣装が私服の上に包帯を巻いただけだったこと。90年代後半ならもうちょっと何かやりようがあるだろ!情報や技術、知識が乏しい中、Mr.Lordiは必死だったんだろうな、と想像してしまいます。あとなぜ彼らの衣装は未だにレイテックス(ラテックス)で作られているんでしょうか?フィンランドには他の造型材料が売ってないのでしょうか?各種発泡ウレタンとかシリコンとか樹脂とかもっと質の良い生地とか。その点日本は東急ハンズやユザワヤ、オカダヤがあるから本当に恵まれています。楽天の通販でも専門的な造型材料が手軽に入手できるのだから。

本書を読むと「よし!私も造型がんばろう!」という気持ちになり作品製作に対するモチベーションが一気に上がります。日本はこんなにもモノ作りの材料や情報に恵まれているのだから、もっと勉強してスキルを向上させなければバチが当たる…そんな気分にさえなるのです。尤も本書はAmazon.jpどころか本家の米Amazonですら扱っておらず、実際にフィンランドの本屋に行かなければ買えないんですけどね。なのでLordiファンは頑張ってフィンランド遠征して買いましょう。



このPVに出てくるコミックもMr.Lordiが描いています。

恐怖の一撃
恐怖の一撃

トゥ・ビースト・オア・ノット・トゥ・ビースト
トゥ・ビースト・オア・ノット・トゥ・ビースト

拍手[0回]

Clear