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先週末から今週頭にかけて久々に東京に行ってきました。行った目的はまあイベント取材で、既にレポート記事はUPしてあるので宜しければご覧下さい。
【レポート】「おさわり探偵 なめこ栽培キット」リリース5周年記念イベント「なめこパラダイス」に滑り込みで行ってきた
【レポート】人気LINEスタンプクリエイターが集結!「LINE Creators Festa 2016-スタンプの祭典-」
なお、取材とは関係なく普通に趣味で行ったイベントもありました。その一つが六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリーにて開催されている「ジブリの大博覧会」でした。
このイベントでは、「風の谷のナウシカ」から最新作「レッドタートル」までジブリ映画の集大成とも言える貴重な資料が初公開のものも含め多数展示されています。残念ながら主要な展示スペースは撮影禁止でしたが。
展示されているのは、歴代映画の広告やポスター、企画書、キャッチコピーが決定するまでのFaxでのやりとり、プレス・関係者用ノベルティ、グッズなどで、製作過程の秘話が垣間見られる見られる內容でしが…が、見れば見るほど「これは事実上鈴木プロデューサーの仕事展なのでは?」と思えてきました。というか、見た後の率直な感想は「鈴木プロデューサーは大変だな」でした。ジブリの凄さ以上に「いかに宣伝・広告が重要か」がよく分かるイベントです。どんなに天才的なアーティストがいても、どんなに素晴らしいものがあっても、それを上手くPRできなければマネタイズできない。実際、様々な事情でちゃんとした宣伝体制が築けなかったナウシカ〜トトロ&火垂るの墓は商業的には惨敗だったとのこと。象徴的なのは糸井重里氏のキャッチコピーと、それが決定するまでの糸井氏と鈴木プロデューサーとの長〜〜〜〜〜いFaxでのやりとりです。ほんの1行、ほんの数文字の言葉にいかに両者が頭をひねり、エネルギーをぶち込んでいたか。それを垣間見た後には「もう糸井重里氏もジブリの一員ってことでいいんじゃないか?」とさえ思えてきます。実際、糸井氏がキャッチコピーを手掛ける前と後の映画ポスターを比べると明らかに「格」が違うのです。糸井さんのキャッチコピーが入るとポスター全体の印象が締まります。展示キャプションに鈴木プロデューサーも書いていましたが、キャッチコピーとはもはや「文学」なのではないでしょうか。
先月自分の備忘録がてら告知記事を書いた「江口寿史展 KING OF POP」ですが、遂に行ってきました。結論から言うと最高でした。これが500円で見れるなんて絶対まんが美術館は儲かってません。商売ッ気が無いにも程があります。
入口はこんな感じ。
漫画家・江口寿史(えぐちひさし)先生は、1977年に週刊少年ジャンプにて「恐るべき子どもたち」でデビューし、続いて同誌に「すすめ!!パイレーツ」を連載。連載3作目となる「ストップ!!ひばりくん!」はTVアニメ化もされるなど大ヒットを飛ばし江口先生の代表作となります。とは言え、今回の展覧会「KING OF POP」では先生がイラストレーターとして手がけられた作品の展示が多く、これまでまんが美術館にて開催された原画展とは異なり、「漫画の生原稿をじっくり見る」というよりも、絵画鑑賞に近い雰囲気でした。ちなみにこの展覧会は2015年に刊行された江口先生の集大成画集「KING OF POP 江口寿史 全イラストレーション集」(玄光社)に合わせたもので、昨年より全国を巡回しているとのこと。これまでの開催地が、福岡県・北九州市漫画ミュージアム、神奈川県・川崎市市民ミュージアム、東京・お茶の水の明治大学・米沢嘉博記念図書館など。それがよくもまあこんな田んぼのど真ん中で最寄り駅も無いクソ田舎の施設に来たもんだと心底驚きました。それで入場料500円、学生に至っては300円ですからね。
展示は前述のとおり漫画原稿の他にイラストレーション作品もあり、いずれも作品別・年代別に並べられていました。中には意外なお仕事もあり、早川書房のミステリー文庫の表紙や、ファミレスのデニーズのメニュー用のイラストもあるほど。さらには女性誌やらワインのガイド本、学生雑誌などなど、ジャンルを選ばない広範囲な仕事量に圧倒されます。江口先生も最近ではデジタルに移行されているそうですが、それでもデジタル処理するのはペイント時だけで、下書きとペン入れはアナログのままだそうです。そのせいかどのイラスト作品もどこか温かみが感じられ、所謂"萌え絵”ではない「確かにこんな感じの人実際にいるな」と思わせる現実感がありました。なお、場内には2016年内発売予定の「ストップ!!ひばりくん!」ドールの見本も展示されていました。時期的におそらく今回初公開なのでは?ただ作品を並べるだけでなく関連グッズもさり気なく展示するところが増田まんが美術館の特徴です。
入口正面にあるミュージアムショップでは江口先生の描き下ろしイラスト&サイン入りの画集が買えますが、私が見た時点で既に残り10冊を切っている感じでした。
缶バッジガチャも用意されていますが1台は既に完売。
ということで江口先生の作品をじっくり堪能したい方はなるべく早めに行くことをオススメします。5月3日(火)と4日(水)には江口先生によるライブスケッチ会とサイン会もあります。この施設、クソ田舎にあるもんだから如何せん集客力が弱く、有名な漫画家が来館する度に申し訳ない気持ちになります。とにかく秋田県内及び近隣の江口ファンは万難を排して駆けつけて下さい。
入場特典としてポストカードももらえます。
詳細はこちら(まんが美術館公式サイトより)
http://manga-museum.com/event
KING OF POP 江口寿史 全イラストレーション集