11月28日〜12月7日までイベントの取材のためフィンランド・ヘルシンキに行っていました。取材記事は既に私が運営しているTech系メディア「
vsmedia」に書いているのでそちらをご覧頂ければと思うのですが、その観光案内的記事「
【レポート】お洒落でかわいいフィンランド・デザインを一切訪ねないヘルシンキ街歩きガイド」の中で紹介した模型&造型材料店「Hobby Point」があまりにも素晴らしかったので、ここに改めて詳しく書きたいと思います。
このお店は、プラモデル、鉄道模型、ラジコン、ドールハウス、カイト(凧)、粘土彫刻、フィギュア製作、手作りせっけん、手作りキャンドル、トールペイント、アクセサリー製作、手芸、レザークラフト、染色、シルクスクリーンプリントなどに対応したハンドメイド材料店です。
店内には多数の作例があったため本当は撮影禁止だったのですが、これを見た瞬間どうしても我慢できなくなりこっそり撮ってしまいました。もう彫刻するのがアホらしくなる品揃え!これだけ仮面の土台があったらいくらでも作り放題です。でも仮面の土台だけでもこれだけあるということは、ヘルシンキにはそれくらい仮面作家がいるというということの表れなのでしょうか?そういえばここに行く前に立ち寄ったパーティグッズ&コスチューム専門店でもヴェネツィアンマスクが大量に販売されており(店の様子はvsmediaの記事を見て下さい)、さらに滞在中に仮面舞踏会的なパーティをやっていたクラブにも出くわしましたし、仮面を着けたままヘルシンキ中央駅から出てきた人も見ました。ヘルシンキでは仮面需要が高いんですかね?
この売場も最高過ぎ!!小さい仮面の型に小さい額縁の型、鍵と鍵穴、歯車、薔薇などの花、天使、頭蓋骨など多種多様なモールド(型)がありました。ポリカーボネイト製の型は基本的に手作り石鹸用の型ですが、粘土を押し付けることもできるし、紙を積層して張り子を作ることもできます。もっとトランクにスペースがあったら全種類買いたかったです。
あと樹脂粘土の種類が超豊富!スカルピーが全種類揃っていたほか、これまで見たことのない他社の樹脂粘土も大量にありました。スカルピーも大量買いしようかと思ったんですが、考えてみれば粘土ってたくさん買うと結構重いんですよね…
一番衝撃だったのはこれ。世界中の特殊メイク&特殊造型アーティストが原型彫刻に使用しているプロ仕様の油粘土「ローマクレイ」まで売っていました。これは私が専門学校に行っていた頃に教材として採用されていましたが、どうやら業者に店晒しになっていた売れ残りを押し付けられたらしく、妙に硬くてボソボソとしたものを使っていました。それを特別講師として来たハリウッドの高名な特殊メイクアップアーティストの先生が見つけて憤慨し業者に直接クレームを入れたなんてこともありました。この店で販売されているのは当然そんな売れ残りではなく、柔らかくて本来の質感を保った粘土。これが売られていてそれなりに回転しているということは、プロが使う本格の店ということです。
なんだかんだこの店に1時間以上いてしまい、店を出る頃には日が暮れてすっかり外が暗くなっていました。ここで使用した金額は45ユーロ(約5518円)で、今回のフィンランド旅行で一番金を使いましたが、それでもまだ買い足りなかったくらいです。次またヘルシンキに行く機会があったら絶対また行きます。モノづくり、特に造型をしている人は是非行くべきお店です。
3日でまわる北欧 in ヘルシンキ (Hokuo Book)
改訂新版 フィンランド かわいいデザインと出会う街歩き (地球の歩き方GEM STONE)
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