忍者ブログ

memeoid 〜DANCE OF DEATH造型日記〜 フィギュア、特殊造型、特殊メイク、仮面、アクセサリーその他造型全般に関する製作記録。※画像・記事の無断使用及び転載禁止。

RSS TWITTER RssTwitter

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「おでかけライブin山形」に行ってきた

同人誌即売会「おでかけライブin山形」を見に行ってきました。「おでかけライブ」とは、スタジオYOU(株式会社ユウメディア)が日本全国の地方都市で開催しているオールジャンルの同人誌即売会です。とは言え他のイベントと同様創作及び服飾雑貨・アクセサリーのジャンルも設けられており、自分オリジナルの作品で出展しているサークルも増えているみたいですが。果たして山形はどんな感じなのだろうかと、わざわざ各駅電車で片道2時間45分かけて行ってきました。

まずこの「おでかけライブin山形」の意外な落とし穴(?)ですが、開催場所「山形国際交流プラザ 山形ビッグウイング」の最寄り駅が「山形」ではありません。そのちょっと手前にある「羽前千歳」という駅です。


行ってビックリなんと無人駅!しかも改札も無し!電車内の車掌がホームに出て切符を回収するというシステムです。




そして駅前の風景はこんな感じ。田んぼと畑と民家しか無ェ!秋田県のクソ田舎の風景と全く変わりません。横手市より積雪は少ないけど。飯屋やカフェどころかコンビニの1件すらありません。山形ビッグウィングは「日本、東北地方の国際化の役割の一翼を担う」施設らしいのですが、果たしてこんなところにそんなコンベンションホールがあるのでしょうか?というか外国から来た人は絶対この風景を見て「やべえ、騙された」って思うだろ。


駅前の電柱にはこんな案内もあり。ビッグウィングの正面までが「歩数」で示されているのが親切なのかどうなのか分かりません。

なお、駅からビッグウィングまでは徒歩で20分ぐらいかかります。サイト等には「徒歩15分」とありますが、信号待ちの時間も含めると15分で到着はちょっとキツい感じでした。道順はそんなに難しくはなく、駅を出てとにかく真っ直ぐ進めばとりあえずどうにかなる感じです。カートを引っぱって歩く”いかにも”な他の参加者さんが絶対にいるので、その人達の後を付いていけば道に迷うことはまずないでしょう。


「ビッグウィング正面入口こちら」の矢印看板の先にあった腐ったキャベツ畑。この先にコンベンションホールがあるとはとても思えないのですが…


クソ田舎の田園風景に突如として現れた巨大施設。思っていた以上に立派な建物で周囲の風景との対比がシュール…。そもそもなんでこんな所に建設が決まったのでしょうか。


しかし着いてみてまたビックリ!ムチャクチャしっかりした建物です。誰に見せても恥ずかしくない感じ(周囲の風景以外は)。


設備もかなりしっかりしてます。展示イベントに対応できる屋内・屋外スペースに大小の会議室、映画も見られるシアター、広い駐車場と公園、巨大日本庭園、レストランがあり、様々なタイプのイベントに対応できるようになっています。これなら確かに国際交流に使える。

改めて所在地を調べてみたら、ここは電車でのアクセスはちょっと不便ですが国道に隣接しており車でのアクセスはかなり便利なんですよね。車移動を想定した立地なのでしょう。首都圏でも東京ビッグサイトや幕張メッセも辺鄙な場所にあって駅から結構歩くし、コンベンションホールとは不便な所に建てられるものなんでしょう。

以下、イベント内の写真撮影は原則禁止だったためテキストでのレポートとなります。


今回のパンフの表紙

ホール前には開場の20分前くらいに到着したのですが、その時点で確実に100人は超えているであろうお客さんが列を作って待っていました。ちなみにカートを引いていた人は全員が出展者ではなく、普通のお客さん及び衣装を運んでいるコスプレイヤーさん達でした。もう開場前から気合いが伺えます。

で、入場。やはり地方イベントなので出展数は少なくイベントスペース自体も狭かったのですが、想像していたより参加者は多かったです。一番混んだ時間帯は人出で通路が通れなくなるほど。来る前は「服飾・アクセサリージャンルの出展が2、3サークル程度だったらどうしよう…」と心配していたのですが、そんなことはなく結構まとまった数のサークルさんがいました。出展者さん達は(おそらく)地元山形の中学生〜高校生くらいの若い人もかなりいたのですが作品クオリティ自体は高く、もはやレベル的に東京とほとんど変わりません。ただ値段設定はかなり安く、東京に比べ100〜300円くらい安い感じで、やはり地域により物価の格差はあるのだと実感しました。まあ参加者が全体的に若いせいもあると思いますが。

あと驚愕したのはコスプレイヤーの多さ。直接参加250サークル程度の地方イベントにこんなにコスプレイヤーがいるのかよ!というくらいてんこ盛り。これまた若い&ハイクオリティで山形の若者のモノ作り力は一体どうなっているのかとその熱量に圧倒されました。

行ってつくづく思ったのは

秋田県はサブカル文化不毛の地だ

ということです。この熱量は今の秋田県民には無えわ。というかそもそもイベントを開催する場所が無えw

拍手[3回]

PR

ハンズ・ギャラリー マーケット×BASEコラボイベントを見てきた

以前も書きましたが、東急ハンズ渋谷店にて本日より開幕した「ハンズ・ギャラリーマーケット×BASEコラボイベント」を見に行ってきました。



勝手にエレベーター前のちょっとした空きスペースにまとまってブースが作られているのかな?と想像していたのですが、一番下の階であるB2Cフロアのほぼ半分と壁面&柱の片面を使い結構大規模に実施されていました。B2Cフロアって一応地下階ではあるのですが、交番横を通って裏から入る際にはバッチリ入り口になるんですよね。ちなみに隣ではパンの展示販売も行われていました。









展示販売されていたものの一部。
作品のジャンル分けも全く無く、服飾、アクセサリー、絵画、オブジェ、バッグ、フェイクスイーツ、キャンドル、レザークラフト、フィギュアなどなんでもアリ。やはり他の人の作品を見ると「ハンドメイド業界の流行」的なものが見えてくるし何より刺激になります……が、ここに来る前に浅草橋の問屋を巡りアクセサリー類の金属部品を購入していたためか、アクセサリー作品を見るとついつい「これ値段は1800円だけどパーツの原価は300円前後だな」とか無意識に計算してしまいました。

なお、全く話は変わりますが、ハンズの素材コーナーでこんなものを発見。


買うまでには至りませんでしたが、銅などの金属製のものを補修するためのエポキシパテです。付属のパウダーを混ぜてこねるだけで質感・色ともに銅っぽくなるそうです。硬化後も釘やネジが打てるくらい強度があるそうなのでかなり硬いみたいです。塗装の必要なく銅の質感が得られるなんて、造形物の金属表現や一点もののアクセサリーパーツを作る際に便利そうです。あらかじめ「おゆまるくん」やシリコンで型を作ってそれにこのエポキシパテを押し付ければ即席で銅っぽいパーツを複数作ることもできるでしょう。

今のところまだ使い道はありませんが覚えておこうかなと。しかしパッケージに商品面が書いてないのでAmazonや楽天で検索できないw ハンズで直接買えということでしょうかw




拍手[0回]

Trick or Treat Presents 10TH ANNIVERSARY Halloween party 2013

10月26日(土)渋谷O-EASTにて開催された六本木Trick or Treat主催のハロウィンパーティ「Trick or Treat Presents 10TH ANNIVERSARY Halloween party 2013」に特殊メイクブースで出展してきました。


台風が2つも接近してきて一時はどうなるかと思いますが、何事も無くてよかった…。














出展者の会場入りは昼の12:00。ブースの準備自体は机に道具を並べるだけなのでどうということはありませんが、それから16:00ぐらいまでずっとスタッフさんや他の出展者さんや出演者の方々(だいたい10名くらい)に特殊メイクしてました。もうこの段階で一仕事を終えたような気分w






このイベントには第一回目からずっと出展させて頂いているのですが、ありがたいことに毎回大盛況です。どれくらい忙しいかというと、開場当初からラストまでメイク待ちの行列ができバーカウンターに行って酒を買ってくるどころかトイレにすら行く暇すら無いくらいです。もうステージイベントをまともに見たことなど一度もありません。いつも「あー今○○のライブかー」と音だけ聞ききながらメイクしてます。まあありがたいことには変わりは無いんですが、正直あまりにも忙しない。特に今回は「大箱での開催はこれで最後」とのことで、最後くらいちょっとゆっくりしたいと思い、あらかじめスリップラバーアプライエンス(レイテックス製のアプライエンス)を大量生産して準備しておく作戦に出ました。








その作戦は功を奏し、メイク一回あたりの時間短縮が行えたため今回はこのように写真撮影もできるくらいの時間的余裕がw 最初からこうしてりゃあよかった。




ちなみにこの方が六本木Trick or Treatの館長(店長)です。カボチャガイコツのマスクいいなー。

なお、来年のハロウィンの予定は一切未定です。というか今後のイベント参加予定及び創作活動は一切未定です。

拍手[0回]

藤子・F・不二雄展 in 東京タワー

超久々の記事ですが、また物作りなど一切せずにイベントレポートです。 只今東京ゲームショウの取材のため東京にいるのですが、ついでに現在東京タワーにて開催されている「藤子・F・不二雄展」に行ってきました。F先生の超貴重な生原稿が見られるのが目玉なのですが、もう一つ凄い展示がありまして





ここは天国か?

等身大のドラえもんのスタチュー計80体が展示エリアを中心に東京タワーのあちこちに展示されているのです。これはやばい。















あーもうかわいい!!

ということでなめ回すように写真を撮りまくってきました。もちろん展示エリア内の原稿や展示物などは撮影禁止なのですが、どれも「これよく残ってたよなー」という貴重なものばかりで非常に見応えがありました。また真っ白い部屋に3DCGを駆使した様々な映像を映し出すプロジェクションマッピングのシアターもありました。

なお、展示のキャプションなどは全て日本語表記しかなかったのですが、東京タワーという土地柄もあってがたくさんの外国人観光客も来場していたのが印象的で、特にアジア人がエキサイトしていました。やっぱり東南アジアではドラえもんは人気者なんですね。

ちなみに記念撮影コーナーでF先生の書斎を再現した一角があったのですが、F先生の本棚も再現されており、その中に塩野七生の著作があったのが意外でした。F先生も「ローマ人の物語」を読んでいたんだろうか?…でも「TPぼん」や大人向けの短編など歴史をモチーフにした作品もたくさんあるので、やはり資料としてチェックしていたのかもしれません。

なお、15:30頃に入場して帰る頃には18:30を過ぎていました。3時間も見ていたのか私は…

でもそれくらい見応えのある展覧会なので是非行ってみて下さい。大人1人のチケット1500円分の値打ちは充分にあります。会期は10月6日まで。

UDF-55 ドラえもん
UDF-55 ドラえもん

ドラえもん 2L
ドラえもん 2L

拍手[0回]

竹谷隆之の仕事展に行ってきた

先週、3331 Arts Chiyodaにて開催中の「竹谷隆之の仕事展」に行ってきました。


竹谷さんの作品80点とデザイン画が展示されていたのですが、あまりにも素晴らしく、あれこれと語ることすら野暮なのではないかと思えるくらいです。何より凄いのは、作品を360度どの角度からも見られる状態で展示されており、さらに写真撮影がOKだったことです。なんと太っ腹!竹谷さんの写真を撮影し放題でたったの1200円(大人当日券)なんて。というわけで平日にも関わらず多くのお客さんが訪れていました。客層も結構幅広く、おっさん、おばさんから学生と思しき若者まで様々な年齢層が熱心に作品を見ていました。あと外国人のお客さんが「Awesome!」と連発してばかりだったのが何気に面白かったです。まあ言葉を失うのも分かるw 詳しいレポートとか感想とかは英語ブログの方に書いたのでそちらをご覧下さい。

ここでは全体的な展示についての感想を書こうと思います。



この展覧会はただ作品を展示するだけでなく、タイトルどおり様々な角度から竹谷さんの仕事ぶりが垣間見られる内容になっており、上記のように製作中のダイジェスト動画コーナーも設けられていました。これがもう凄い!デザイン画を描くところから彫刻、塗装、仕上げまで全行程が紹介されているのですが、そのどれもが神業!しかし竹谷さん自身の雰囲気は別に”凄いこと”をやっている感じではなく、常に淡々としているのです。これは彫刻に限らず一流の人に共通する特徴なのかもしれませんが。

ちなみに動画はYoutubeでも公開されています。





あと、完成品だけでなくこのような原型や制作に使用した小道具的なものも展示されていました。


ガレージキットとして複製するために型取り段階で壊れてしまった原型達。仕方が無いとはいえ勿体無い…しかし破損した断面からアルミ線とエポキシパテの芯の上にスカルピーが盛られている様子が分かりとても興味深いです。


あとはこんな細々とした半面型の原型とか。こういう簡単に型取り・複製ができる半面パーツをたくさん作っておくと早く凝ったディティールの作品が作れるというわけですね。見てると、「あ!このディティールはあの作品の!」と分かって実に面白いです。


これはハンダ線を使った半面パーツ。竹谷さんの製作記事にはよくハンダ線を使用されていることが書かれてあるのですが、こんな感じに使うこともあるんですね。

この皮を剥いだ感じがw

そして圧巻だったのが、最近改訂版が出版された「漁師の角度」のコーナー。


この一角がなんとも味わい深い。おそらく竹谷さんが製作にあたり取材されたのでしょう、北海道の写真やアイヌ語&方言のメモに混じって作品写真やスケッチが展示されています。こうして見ると、「漁師の角度」の風景や人物達が本当に存在しているのではないかという錯覚に囚われます。


これもまたいい感じ!汚しが本当にリアルです。トラバサミも本物がベースになっていますがところどころディティールアップされていて、それがまた最初からその形状だったのではないかというくらい自然。「漁師の角度」の主人公であるカネヒサじいさんの存在をリアルに感じることができる展示です。まさしく”拡張現実”。

なお、私は「漁師の角度」のオリジナル初版本を持っているのですが、内容自体がかなり変更されているらしいのでまた改めて改訂版を買おうと思います。

漁師の角度 完全増補改訂版
漁師の角度 完全増補改訂版

拍手[0回]

Clear