アラフォー以上の人なら、1988年〜89年に当時の竹下内閣が行った公共事業「ふるさと創生事業」を覚えているでしょう。これは全国の市町村に1億円をバラ撒くという実に景気の良い地方創生策で、いきなり大金を掴んで頭がおかしくなった田吾作がアホなことに金を使いまくるという地獄絵図が日本全国で展開されました。そんな中、現在横手市に合併されている私の住む町は、町内にある小学校4つを新築&リフォームするなど公共施設の整備にその一億円を使用しました。未来を担う子供達に投資したのだから、その使い途自体は非常に真っ当だったと言えるでしょう。しかし問題は、その後自治体の想定をはるかに超えるスピードで少子化が進んでしまったことです。バブル時代に100人以上いた小学生は今では両手で数えて足りる程に減り、せっかく新築&リフォームした小学校はそれから15年も経過しないうちに廃校になってしまいました。
そんな無用の長物と化した新しい小学校は、現在「地域センター(公民館)」と名を変え、今では地域住民のためのレンタルスペースみたいな施設になっています。考えてみれば、小学校は放送・音響設備はある、本はてんこ盛り、調理室と備品も完備、DIY道具も一通り揃ってる、机と椅子は十分過ぎるほどあり、さらに広い体育館まで併設されているから、どんなジャンルの趣味や催しにも対応できるんですよね。
で、今では横手市の持ち物になっていて運営経費も市から出ているので、しっかり活用して地域活性化に役立てないといけないわけです。
そこで7月16日(土)PM2:00より、横手市増田町「
亀田地域センター」にて「2016 夏まつり」が開催されます。我々地域住民は「地域センターまつり」と呼んでいますが…
そこの目玉的な催しとして、なんと私の特殊メイク体験コーナーが設置されることになりました。料金はなんと無料!秋田ふるさと村のお化け屋敷の特殊メイク体験コーナーは1回500円ですがこのイベントでは何回でも無料です。お得!
…とは言え、テーマパークの秋田ふるさと村と違いこのイベントは客層どころか集客が全く読めません。そもそも今この地区に子供っているんだろうか…?ということで、タダで特殊メイクを体験したい、体験しないまでもどんなものか一度見てみたいという方はある意味狙い目です。というかお客さんが来ないのはあまりにも寂し過ぎるので賑やかしも兼ねて宜しければいらして下さい。「僻地の公民館は本当にちゃんと仕事してんのか?」と疑問に思っている横手市役所の関係者も視察がてら如何ですか?とりあえず公民館のイベントで特殊メイクを行う事例はこれが初だと思います。
なお、現地には電車やバスなど公共交通機関は全くないので自力でお越し下さい。
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