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memeoid 〜DANCE OF DEATH造型日記〜 フィギュア、特殊造型、特殊メイク、仮面、アクセサリーその他造型全般に関する製作記録。※画像・記事の無断使用及び転載禁止。

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第一回武将隊フェスティバルよこて「端午の陣」


秋田ふるさと村のドーム劇場(去年の夏にお化け屋敷で特殊メイクコーナーをやった所)にて、東北と新潟の「おもてなし武将隊」が大集結するイベント『【第一回】武将隊フェスティバルよこて「端午の陣」』が開催されたので見に行ってきました。登場した武将隊は以下のとおり。

・やまがた愛の武将隊(山形県)
・越後上越 上杉おもてなし武将隊(新潟県上越市)
・伊達市おもてなし隊 伊達政宗と愛姫(福島県伊達市)
・みやぎ川崎 慶長遣欧使節団 支倉常長隊(宮城県川崎町)
・二本松ご当地PR隊 二本松少年隊(福島県二本松市)
・欧州・仙台おもてなし集団 伊達武将隊(宮城県仙台市)
・武将パフォーマー 清原紅蓮隊(秋田県横手市・美郷町)

秋田県内で様々な地域の武将隊が一同に集う”武将隊サミット”が開催されるのは今回が初めてのこと。イベントの主な內容は、タイムスケジュール順に各武将隊の口上や演舞、ご当地PRが披露されるというもので、休憩時間中には外で秋田県立西目高校書道部による書道パフォーマンスも行われました。






まず驚いたのが、ドーム劇場の席が後ろまでほぼ埋まっていたことです。キャパは200人以上はあったと思うので、ほぼそれくらいの観客が集まったということ。入場無料のイベントとはいえ、新幹線も通っておらず、それどころか普通のJRの駅からもクソ遠く、わざわざマイカーで来るか駅からタクらないと行けない辺鄙なテーマパークによくぞまあこれだけの人が集まったもんだと。横手市近隣だけでなく県外からもたくさんのお客さんが来ていたようで、中には兵庫県から来た人もいました。もう前の列にいる人たちがみんな高そうな一眼デジカメを構えていて、中には三脚を使っている人までいたのが印象的でした。え!今武将隊業界ってこんなことになってんの?と驚きましたね。


タイムスケジュールは第一部と第二部に別れていて、間の休憩時間には武将隊の皆さんがふるさと村場内を練り歩いていてお客さんの写真撮影にも気さくに応じてらっしゃいました。ちなみに日中の気温は5月としては異例の27°。甲冑着て20°超えはかなりきついです。よりによってなんでイベント当日にこんなに暑くなってしまったんでしょうか。










西目高校書道部の書道パフォーマンスの後にもみんなで記念撮影。こうした町のイベントに学生の活動を加えるのは良いアイデアですね。








トリは地元の清原紅蓮隊。やまがた愛の武将隊とのコラボ演舞も行われました。


最後に全員集合。

観客にはアンケートも配られ、反響によっては今後も開催されるっぽい感じでした。非常に面白かったので私としては年2回ペースくらいでやって欲しいです。

今回いろいろな地域の武将隊を一度に見て思ったのは、武将隊の面白さ、また難しさは「どの時代を切り取るか?」にかかっているのではないか?ということです。だいたい全国の武将隊は所謂戦国時代の「安土桃山時代」をテーマにしています。ところが秋田県って戦国時代にロクなネタがないんですよね。あるとしたら「太閤検地の際に反乱を起こして担当者の大谷吉継にボコられた」ぐらいで実にしみったれています。ご当地のお城に住んでいた武将もいるっちゃいるんですが如何せん知名度が低く、おまけに子孫が普通にそこら辺に住んでいるので武将隊もやりにくい。戦国末期に秋田に転封された佐竹氏に至っては子孫の県知事の方が有名という有様。そうなると武将隊のテーマとなるのはやはり「後三年の役」ですが、それが起こった時代は1083年〜1087年。人気の高い安土桃山時代よりも約500年も前の出来事なうえに、事の起こりは秋田県横手市でも有名な観光地は全部岩手県側にあるという状況。ちなみに横手城はありますが後三年の役とは関係なく、関係のある城跡は現在発掘調査中です。実にやりにくい…。こうなると、横手市の武将隊はまず「後三年の役って何?」からアピールしなければならないわけで、本当に難しい仕事(?)だなと思います。
あと難しいと言えば、後三年の役の時代の甲冑って体にフィットするコンパクトな当世具足じゃなくて四角くてデカい「大鎧」なんですよね。当世具足のレプリカは結構売ってますが大鎧のレプリカは数が少ないうえにあってもバカ高い!予算もかかるなんて、平安末期〜源平時代の武将隊は茨の道なんですね…

そんな難しい仕事に挑戦している清原紅蓮隊は毎月秋田ふるさと村で演舞を行っているほか、横手市内の観光地や施設に不定期に登場しています。詳しい情報はFacebookページTwitterアカウントをチェックしてみて下さい。

戦国甲冑うらばなし
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