これは、生育中に5か所もナメクジに食われてしまったのですが、奇跡的にそこから腐らず自己修復をして見事完熟した”ド根性ハロウィンカボチャ”です。とはいえ、食われた跡はかさぶた状に硬くなって傷になってしまったのでとても売り物にはなりません。ということでパンプキンカービングの土台になってもらいました。
日当たりの良かったこちらの面はナメクジに食われず綺麗なままだったのでここに下描きを描いて彫っていきます。
特に元ネタは何もない、よくハロウィンのPOPとかフリー素材にありそうなかわいい感じのお化けです。貫通させずに透かし彫りにしました。
ロウソクを点けるとこんな感じ。今年のカボチャの果肉は黄色みが強く、透かし彫りにしてロウソクを点けると炎がオレンジ色に透過してなかなか綺麗です。今年の実は先祖返りでも起こしたんですかね?
なお、このカボチャは表皮がやたらと硬く、最初の一層目に彫刻刀を入れるのがもの凄く大変でした。皮だけが硬いので、皮さえ削ってしまえば果肉はサクサクと削れたんですけどね。これも最初は「先祖返りしたせいかな?」と思ったんですが、どうも調べてみたら、生育途中に表皮に深めの傷が付いたり虫に食われたりしたカボチャは、「こりゃやばい!皮を硬くしないとまたやられて腐るぞ!」と自己防衛本能的なものが働いて表皮全体が硬くなり、その分丈夫で長持ちする実になるのだそうです。植物もいろいろ考えて生きてるんですね。
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