2006年に当時の派遣先のITベンチャーでSecond Lifeを知って以降、この仮想世界というビジネスにどっぷり浸かりました。その後そこからさらに仮想アイテムや仮想通貨といった仮想経済全般、アバター、ソーシャルアプリ、ソーシャルゲーム、AR、ソーシャルメディア全般に守備範囲を広げ、今年2月に失業するまでただひたすら朝から晩まで世界中のニュース記事やプレスリリースを読み、取材に行き、それを元に記事を書く日々を送っていました。
そして仮想世界に出会ったことをきっかけに、それまで日雇いと派遣社員という今時の典型的最底辺人生を送っていた私は、IT業界ではかなり名の知られた企業の「正社員」という身分を手に入れ月収も一気に10万円もUP、今までの人生で最も金銭的に余裕のある生活を送ることができるようになりました。
これは所謂2007年頃から始まった「Second Lifeバブル」というやつです。でもこのバブル景気のおかげで、当時は私の他にも、通常なら会社の正社員なんて身分にはとてもなれないような人々が正社員という身分を獲得できていたのではないでしょうか?
結局このバブルは仮想世界を理解していないクソメディアたちのバッシング記事などをきっかけにはじけてしまいましたが、それでもなんだかんだ今年の2月まではこの「正社員」という身分に居座ることはできたので、私はこのバブルに乗れてよかったと心底思っています。
だってそれまで修学旅行以外で旅行したことのない人間が自腹で海外取材に行けるようになったんだから。で、海外で開催される仮想世界系のカンファレンスイベントにいきなり乗り込んで勝手に取材。そこでふと気付いてビックリしたのは、「言語は通じなくても話は通じる」ことが世の中にはあるということ。私の英検準2級レベルの片言英語でさえなんとかなる。で、片言英語のままノートPCやタブレットを片手にブラウジングしながら、やれ日本の仮想通貨消費額はなんでこんなに多いんだとか、日本の携帯決済ってどうなってんだとか、あなたの国で一番流行ってる仮想空間って何?などの話題を海外の仮想世界系の人々と語り合う。これがもうムチャクチャ不思議&楽しい。
一方、今まで感じたことのない不思議な違和感を感じるようになりました。それは、今まで何の疑いも無く自分の”フィールド”だと思っていたアート系のもの作りの世界と全く「合わなくなってしまった」ということ。
今でも何かを作ること自体は好きだし、作っている最中は「これこそ私の天職」とさえ思っています。しかしそのもの作りに付随する人間関係や人づきあい、コミュニティがもう何をどうやっても「合わない」。以前は普通に話し合えていたのに、分かり合うことができたのに、どういうわけが今は全く噛み合わない。埋めるのが不可能なほどの溝を感じてしまう。
さらに話しているうちに、決して少なくない数のアーティスト・クリエイターがネオ・ラッダイト的なテクノロジーに対する嫌悪を抱いていることも分かりました。
それでも最初のうちは「どんな人とも話を合わせられるのが大人」とか思って一生懸命”合わせどころ”を探って努力はしました。また違和感を感じつつも「もの作りは自分のフィールド」だと思っていました。いや”思い込んで”気付かないふりをしていました。しかし実際は何をどうやっても「合わない」。海外に行った時とは逆の「言語が通じているのに話は通じない」感じ。
おそらく、仮想世界に出会ってしまったことにより完全に私自身が変わってしまったのが原因でしょう。実際今私には、もの作り云々よりも国内外の仮想ビジネスの動向の方がずっと重要です。
失業してしまった現在、私は再就職先を探すのはやめて(というか高卒の無認可校卒で30歳超えの女に再就職先があるわけない)、「VSmedia」という独自のブログメディアを立ち上げたのですが、今の私にとって最も重要なのはこのサイトを運営しなんとかマネタイズの道を探すことです。それ以外はぶっちゃけどうでもいいしどうなってもいい。家族は例外として。
昔は造型関係で自分の名を世に知らしめたいという野心もありました。しかし今はもうそんな願望も霧散しました。どうせ名を上げるなら仮想ビジネスの世界がいい。
あともう一つ劇的に変化したことは、自分の中で「物欲」というか”もの”に対する執着が薄れてしまったことです。音楽はiTunesで買えばいいと思ってるし本も電子書籍にすればいいと思っている。また店で何かを見ても買いたいという欲求が湧かない。秋葉原に行っても欲しいと思うフィギュアが無い。その代わり「仮想アイテム」にはやたら課金してしまうw
自分がそんなもんだから、ものに執着する人の気持ちが全く理解できなくなりました。特に繊細なものやかさばるもの、わざわざ紙媒体を愛でる気持ちがまるで理解不能。
ということで、自分の中でもの作り及びそれに関することは切り捨てることにしました。またもし何か作ることがあっても、前述の「VSmedia」に”やってみた”系のコラム記事を書く時のネタにするとか、とにかく「VSmedia」の企画に絡めた形になるでしょう。
またそれに伴い屋号も「Aberrant Corpses」を捨て今後は「VSmedia」に統一します。あ、でも「VSmedia造型部」とかなんか付け足すかもしれないけどw なので現在Trick or Treat主催のハロウィンパーティへの出展が決まっていますが、こちらは「VSmedia」名義での出展となります。
父がなぜかペーパークラフトにはまっていることは昨日書きましたが、それならせっかくだからとフィギュアSNS[fg」に父のアカウントを開設しました。
まあ写真撮ってるのも投稿しているのも私なのですが。後で弟に教えて今後も継続的に更新させるようにします。というか父の製作スピードが異常に早くて1日1作品ペースで完成品ができる。
父のプロフィールページはこちら
http://www.fg-site.net/members/125345
ちなみに最新作はこれ

